美容ライターになりたい人へ

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「雑誌の美容ライターになりたいのですが、どうしたらいいでしょうか?」

というメールをいただきましたので、そのお返事です。

 

メジャーな雑誌で活躍している周りの美容ライターさんを見渡すと、

パターンはいくつもありません。

1.メジャー誌の美容担当編集者を経て独立

2.美容を扱う編集プロダクション勤務を経て独立

3.売れっ子の美容ライターのアシスタントを経て独立

4.化粧品会社勤務を経て独立            このくらいかな。

 

私は4のパターンですが、このタイプの人は極々少数。

というのは、雑誌のお仕事をしたいと考えた場合、

編集者は、まったくの素人さんに自分のページの執筆を任せたいとは思いません。

編集者は自分が担当したページは、期日までにきちんと仕上げなくてはいけないわけですから、

リスクは負いたくないと考えるのが普通でしょう。

なので1.2.3.といった実績のある人の方が圧倒的に有利ということになります。

 

ここで重要なのは、雑誌の美容ライターとしてデビューするためには、

多くの場合、化粧品や美容に関する知識よりも、

雑誌作りのスキルのほうが重要視されるということです。

そりゃそうですよね。雑誌作りのスキルがあれば、

平均点のページは作れるはずですから。

美容の知識はそのうち身につくし、なければ取材すればいいだけだし。

 

私はたまたま化粧品会社の宣伝部にいたことがあるので、

美容専門誌の編集者と面識がありました。

商品企画開発も経験していたので、編集畑育ちの方よりも濃い情報が書ける、

ということで、運良く拾っていただいた、という感じです。

 

あっ、もちろん挨拶ができるとか、人当たりがいいとか、

時間や締め切りに遅れないなんてことは、どんな仕事であろうと常識ですね~。

 

自分のコスメフリークっぷりをアピールしたり、

自分のサイトのURLを貼ったメールをいただくことも少なくありませんが、

「好きなだけ」ではどうにもなりにくいのが現状なのではと感じています。

 

それまで縁がない人が雑誌の美容ライターを目指すときに、

遠回りのようで結局近道なのは、

メジャーな女性誌で仕事をしているプロダクションに入るか、

美容ライターさんのアシスタントになることだと、周りを見ていて思います。

それなりの実力とやる気があるならば、

お給料は安いし雑用ばかりだし(笑)といった下積みをしながら機会を伺いつつ、

2年もした頃には、独立後に営業にいけるだけの実績がついているはずです。

(実績:構成or取材or文などとして自分の名前が入った美容ページが複数あるということ)

 

もちろん年齢的には若いにこしたことがありません。

あまり立派なキャリアの方に、しょうもない雑用は頼みにくいし...。

プロダクションに入るにせよ、アシスタントになるにせよ、

20代半ば過ぎくらいまでには決断したいかな。

なんの職業でも、"遅すぎて絶対無理"なんてことはないと私自身は信じていますが、

自分で仕事を創ったり振り出したりする立場でない以上、

入り込みやすい年頃があることは、否定できませんから。

ま、ちょっと社会人経験が長いかもしれない ねーさんからのアドバイス、ということで。

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このページは、Miyuki Yanagitaが2009年3月28日 23:08に書いたブログ記事です。

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