スキンケアの最近のブログ記事

秋に発売になる新製品の発表会を、ほとんど毎日のぞいています。

 

まだ完全には出揃っていないので、後で違うことを言うかもしれませんが、

とりあえずキーワードは「乳酸菌」「糖化」、この2つでしょう。

 

乳酸菌といえば、化粧品の配合成分としてはビフィズス菌系のものが有名です。

この手の発酵代謝物系成分は私的には、ちょくちょく見かけたので

特に目新しいものではない気がしていましたが、

どうやらここにきてその効能が新たに検証・発見されており、

研究者達の間で注目されているようです。

 

古くは 1984年に発売されたエスティローダーの「ナイトリペア」
(20数年前発売の元祖!)にビフィズス菌の発酵代謝物
(グリコ プロテイン コンプレックス)が配合されていましたね。

そしてナイトリペアはこの8月発売で、18年ぶり!!!のリニューアルとなるベストセラー。
「アドバンス ナイトリペア SR コンプレックス」(8月25日発売予定 30ml ¥8,400)で
3代目になりますが、ここでも主力成分として健在です。

そして同じく8月に発売になる
ランコムの大型新製品「ジェニフィック」(8月21日発売 30ml ¥10,500)ですが、
この美容液の主力成分ビオリサットもビフィズス菌の発酵代謝物。

さらには、密かに私が注目している国産の新ブランド「HARUGARI」
(発売中。化粧水・美容液・クリームの3品のみ。¥9,000~16,000)
でも乳酸菌の発酵代謝物が主力成分。

 

そもそも発酵代謝物とは、有機物が発酵するさいに生じる有用物質のことで、
さまざまな有用な働きがあることが知られています。
ちなみに、よろしくないものが生じると腐敗と呼ばれます。紙一重ですね。
たとえばヨーグルトやキムチ、納豆、お酢などが身体にいいことはご存知だと思います。
これは発酵食品である=発酵代謝物を豊富に含んでいるからです。

化粧品に含まれる成分は、ビフィズス菌ならビフィズス菌から生じる
数多の発酵代謝物のなかから、肌に効く特定の成分を取り出したものです。

 

今期は「乳酸菌」が目立っていますが、

発酵代謝物はここ数年、新たに発売されるスキンケアの定番的成分。

そうそう、おなじみのSK-II<ピテラ®>*も酵母の発酵代謝物でしたね。
こちらは2010年には30周年となる、発酵代謝物系として先駆的ブランドです。

乳酸菌系は酵母系のような独特の匂いがほとんどないので、

化粧品的には好まれる素材ということもあるのかもしれません。

 

で、これらの発酵代謝物がどう肌にいいかというと、

あちこちで発表されていることを簡単に言えば、

「肌の若返り効果が望める」となります。すごいでしょ。

どう若返らせるのかというと、ここで「DNA(遺伝子の本体)」の登場です。

 

紫外線や大気汚染、ストレスなどの悪影響でDNAは日々、軽~く損傷しています。

とはいえ、自己修復能があるため、寝ている間に修復されます。

のはずなのですが、加齢などによりその修復能が、いつしか弱ってしまうんですね。

するといつものように元気な細胞をつくってね!と、

たんぱく質や細胞を作ることをお仕事にしている子分に、DNAがお願いしたつもりでも、

伝え忘れたり、ちょっと間違えたり、手抜きをするかしてしまって、

元気な細胞が作れなくなってしまう。

で、そんな状態が少しずつ積もり積もったのが、

乾燥、たるみ、くすみ、シワなどの老化現象が見られる肌、というわけ。

 

発酵代謝物系成分グリコプロテイン コンプレックスには、
DNAの修復能を強力にサポートすることがわかっています。
↑エスティ ローダー「アドバンス ナイトリペア SR コンプレックス」に配合。

また別の発酵代謝物系成分ビオリサットには、
若い肌に特有の美肌タンパク質を飛躍的に増やすことがわかっています。
↑ランコム「ジェニフィック」に配合。

乳酸菌系成分であるラクトバチルスSP発酵液は、新種の抗酸化作用に加えて、
メラニン生成抑制作用、創傷治癒効果、アトピー性皮膚炎抑制作用、
抗炎症作用などがあることが確認されているそうです。←HARUGARI
(日本をはじめとする世界42カ国において特許を取得)

 

そして新製品ではありませんが、
この手の話になるとすごく気になるのはヤクルト化粧品。
ヤクルトでおなじみのこちらの乳酸菌「
ラクトバチルスカゼイ シロタ株」も、
実はいろいろ効くんじゃなかろうか?
成分レベルと製品レベルでは効果は別だったりするわけで、
ちゃんとしたデータ付の商品説明を受けたことがないので、密かに興味津々です。


なんかどれも凄そうですよね。


使用感は、
エスティローダー「アドバンス ナイトリペア SR コンプレックス」は
従来のナイトリペアそのままです。この適度なコクともっちりする感触が、
スキンケア好きにはたまらない!って感じですね。

で、当然ながら美肌効果が以前のものより高くなったとのことなので、
それはもう、超期待の一品です。
私はもともとナイトリペア ファミリーがとってもよく効く肌なので余計に。


ランコム「ジェニフィック」は、洗顔後すぐに使います。
なので今使っているスキンケアシステムに、ポンと一品プラスするだけ。
とにかくサラサラ~のテクスチャーなので、年齢や感触の好みに関係なく、
誰もが気持ちよく使える感じです。
そうそう、このテクスチャーと使用ステップは日本だけのオリジナル。
海外で販売されているものとは違うそうです。
外観といい、コンセプトといい、テクスチャーいい、日本での発売日といい、
この商品はランコムの、それはそれはそれはの超大型戦略商品であることがわかります。
なので内容は推して知るべし。
この系統のアイテムは、少なくとも1月は使い続けないと本当の効果は見えません。
「ジェニフィック」の概観写真を含む詳細は、発表会に招待されたブロガーさんたちが
それはそれはドドッと大量に書いていらっしゃるので、そちらをご参照ください。


もうひとつのキーワードである「糖化」についてはまた後日かな。

というのは、まだオープンにしちゃいけないところで

「糖化」に大着目したブランドがあるのを知っているので。
それに結構長くなっちゃいましたし、文章...。

いずれにせよ、今期のアンチエイジングスキンケアは、面白いものが目白押し。

真面目に心から、ご期待あれ! って感じです。

連日、ある雑誌の企画で大量にお試しをしています。

化粧品でのトラブルはここしばらくなかったのですが、

久々に本日、赤い発疹がこめかみ部分に無数にできてしまいました。

頬にもポツポツと赤い発疹が点在しています。

なんだかあちこちピリピリするかな~と思ったのですが、発泡系だから、そんなもの?

レポートしなきゃいけないしと油断して、5分ほど放置したのが運のツキ。

さっさと洗い流せばよかった、、、、。

 

体調が悪いわけじゃないし、季節の変わり目といえば変わり目だけど、

ここ数年こんなことはなかったので、結構ショックですぅ~。

今後、炭酸発泡系のものは、要注意と考えることにします。

 

普通に購入した化粧品で簡単には治らないかもしれない皮膚トラブルになった場合、

原因と考えられる化粧品を持参して皮膚科へ行きましょう。

その化粧品に含まれる原料が記されたものも持って行きましょう。

なくしてしまった場合は、メーカーに電話してFAXで送ってもらいましょう。

で、どの成分が刺激となったのか、

せっかくの機会なので特定しておくと後々ラクです。

 

これからは、その成分が入っていないか、箱なり現品なりの表示と

にらめっこしてから購入すれば無駄にはなりません。

 

そしてその化粧品を扱うメーカーに、皮膚トラブルの報告をしましょう。

この場合の対応は、メーカーによって著しく異なります。

話を聞いてくれるだけで終わることもあれば、

場合によっては、使用した化粧品の返品を受け付けてくれる

メーカーもあるかもしれません。

トラブルの内容によっては、治療費を出してくれることもあるかもしれません。

 

私の場合、刺激と感じる頻度が高いのは、圧倒的にマスク(パック)です。

その次は口紅です。

 

巷では、スクラブやゴマージュのトラブルも少なくないようですが、

これは製品そのものが悪いというよりも、

使い方に問題があることが多いのが実際のところ。

使用法はきちんと読んで、その通りに使うべき。

 

刺激を感じても、高かったし...と思うと、軽めの違和感

(私の場合は、ピリッとした刺激かポッと熱くなるような感覚のことが多い)

なら無視したくなりがちです。

しかしながら、ちょっとでも刺激を感じたら、すぐに洗い流しましょう。

我慢は禁物です。

 

今日のお試しは終了。湿疹用軟膏を塗って、寝ることにします。

大ブームを経て少々下火気味のオイルクレンジングですが、

私は気にせずに使っています。

どんなメイクも1品で落とせるというのは、やはり魅力ですから。

 

なぜこんなことを今頃書いているかというと、

業界外の方に、「クレンジングは何を使っているの?」と聞かれ、

オイルクレンジングの名も伝えると、

極めて意外そうな顔をされたことがたて続けにあったからです。

(今はオイルとローションクレンジングの2本立て)

 

結論からいってしまえば、オイルクレンジングだから肌に悪いなんてことはありません。

オイルだろうが、ジェルだとうが、クリームだろうが、ミルクだろうが、ローションだろうが

いいものはいい、ダメなものはダメ、それだけです

 

オイルクレンジングが売れている→油の質を落としたほうが儲かる、

と考えたメーカーがあるかもしれません。

すすいでもすすいでもオイルのベタつきが残るといわれ、

水なじみをよくするために、合成界面活性剤*がやたらと多い商品もあるかもしれません。

コスト感覚が厳しくて、安いタイプ(質が悪い=刺激が強い)の

合成界面活性剤を大量に入れている商品もあるかもしれません。

 

*界面活性剤 クレンジングの場合、主に水と油を混ぜる(乳化)目的で配合される成分。

 質がよくないものを使うと、肌のバリア機能を破壊する可能性が。

 

でもそれらすべてを専門的な分析なしで見分けるのは至難の業。職人芸ですね。

医薬部外品とかになっちゃうと、成分表示もされていませんし。

とはいえひとつだけいえるのは、

お手頃なお値段 かつ すすぎが簡単でオイルがまったく残らずすっきり、

場合によってはつっぱるかのような状態に洗い上がるものは、私は2度と使いません

もったいないとは思いますが。

 

ちなみに洗い流し専用なら、オイルに限らず油性のクリームでも同じことです。

でもすっきり洗えたといっても、もともと水が多いジェルクレンジングなどはまた別ですよ。

それと乳化剤は合成界面活性剤だけではありません。

お高い商品には、生体関連成分や天然素材で作られた乳化剤が使われているものもあります。

 

っていうか、信用第一のメジャーなメーカー(ブランド)なら、たとえお手頃価格であっても、

そんな無茶な作り方はしません。皮膚クレームが続出したら困るもの。

合成界面活性剤を一定以上の量入れたら、皮膚クレームが続出するのはあたりまえ。

(この大丈夫~、の基準が各社違うから問題なんだけど)

店頭から回収、在庫は廃棄、で、信用失墜=顧客離れ、ではたまりませんもの。

ましてや、お高いものになればほとんどの場合、良質な乳化剤を使っていますから、

肌にダメージを与える可能性は著しく低いといえるでしょう。

 

もちろんメジャーなブランドでなくてもよい商品を作っているメーカーはたくさんあります。

でもオイルクレンジングに関しては、そういった商品は、お手頃価格にはなりません。

原料費、安くないですから。

 

で、私的結論としては、

すっきりと気持ちよく使えるお手頃価格のオイルクレンジングはおすすめしません。

使うなら、ぜひそれ以外のものを!って感じです。

1986年、米国生物学者のコーエン博士はEGF(ヒトオリゴペプチド-1)

なる上皮細胞増殖因子の発見でノーベル医学生理学賞を受賞しました。

このEGFなる物質は、生体にもともと存在しているもので、

アンチエイジングの切り札のような存在の成分です。

 

簡単にいえば、EGFが肌に取り入れられると、DNAに働きかけて

元気な細胞を続々と作ってくれるという、まさに夢のような成分。

なので医療はもちろんスキンケアの世界でも、大注目されて当然です。

ちなみに火傷、怪我などの治療に使われてきたこの成分は、

発見当時、たった1gで8000万円!

10数年を経て原料代が比較的お安くなったようで、

ここ数年ぼちぼちと、昨秋くらいからは続々と、

EGFを配合したアンチエイジング化粧品が発売されています。

 

でも私的には素朴な疑問があるんですよ。

医療の分野=怪我とかで傷口があいていれば問題ないのですが、

普通の肌の場合、角層から奥に浸透できる分子量は、およそ1000ダルトン以下

といわれています。っていうか、1000を超えると極めて困難なのだそうです。

 

でもEGFはそのままだと、6200ダルトンなんですよね...。

10万~20万といわれるコラーゲンや、

100万以上とされるヒアルロン酸と比べればはるかに小さいですが、

でも6200じゃ皮膚の上にのったまま、入らない

そしてEGFの受容体(ココに届かなくちゃ意味がない)

があるのは肌の表面ではなく奥。

この大きさじゃ、マシンを使ったイオン導入でも無理です。

でも配合しただけと思われる製品が、フツーに販売されています。

(現在、化粧品に配合されているヒアルロン酸は、ほとんどのものが

浸透しやすい低分子になっています。またコラーゲンも低分子のものが主流です)

 

EGFをナノ化(浸透可能なように極小化)したという成分は、

浸透はするでしょうが、肌に届いた時点でも、

ちゃんとEGFとして細胞に認知されるのでしょうか?

コスメフリークの方なら、たぶん同じ疑問を持った方もいらっしゃるでしょう。

ちょっと近々医大研究者系の方に伺ってみるようにします。

 

話に「オチ」がなくてごめんなさい。

今日は突然、午後からこのことで頭がいっぱいなモノで。

多くの人にはツマラナイ話かもしれませんが、

でもコスメに関わる者にとってはすご~く大事な話なんです(笑)

巷には昔からまつ毛の育毛エッセンスのようなものはありましたが、

今回上陸したラティース(ラティッセ)*は治療薬。本物です。

 

米国FDA認可の治療薬が、医院で診察を受けることにより、

日本でも入手可能になりました。

このラティース(ラティッセ)の薬効成分は、もともとは緑内障用の薬剤。

緑内障の治療をしていたら、まつ毛が長く太く増えたという人が続出。

まつ毛の成長作用があることが認められ、米国で認可されるに至り、

日本でも処方されるようになったというわけ。

 

症例写真を見る限りでは、上まぶたのまつ毛の生え際に一日1回

ラティース(ラティッセ)を塗布するだけで、バッサバサになってます!

効果が出るまでには、早い人で4週間

最大の作用が見込めるのは、16週間後とのこと。

結構時間はかかりますが、このくらいは待たないことには、ね。

 

ただ16週間後までに効果があった人は、78%とのことなので、

自分が残りの22%に入らないように祈るばかり、って感じでしょうか。

 

もうひとつの問題は、使用を止めると数週間から数ヶ月かけて

自分のモトの毛周期に戻る=まつ毛の状態も元に戻ってしまうこと。

バサバサ状態を維持しようと思ったら、結構フトコロがいたいかも。

気になる費用の相場は、1月分でだいたい15000~18900円くらいのよう。

保険外になるので、クリニックによってお値段は異なります。

 

で、前述したように、22%の人は16週間後も効果なし とのことなので、

その場合は15000×4=60000円が無駄となる可能性があることを、

覚悟してからのぞまなければなりません。

 

そうそう、Latisseで検索すると輸入代行業者もたくさんあるようですが、

私が見た限りでは、現状ではクリニックのほうがお安いところが多いかなという印象です。

診察・処方が可能なクリニックは、

聖心美容外科シロノクリニック自由が丘クリニックなど美容系になります。

ネット検索すると結構出てきますよ。

 

もちろん私も早いうちに試すつもりでいます。

 

若かりし頃、かつて手入れが悪いアイラッシュカーラー(ビューラー)

をマメに使いすぎたせいか、

大事な大事なまつ毛ちゃんが、ゴムにはさまって毎日のように抜けてたっけ。

(粘度が高くなかなか乾ききらないタイプのマスカラ液が悪いのか、

アイラッシュカーラーの構造が私に合わないのか、

単に自分の手入れが悪いのか、今となっては原因は定かでないです)

昔と比べると、エラく薄くまばらになった気がしているので楽しみです。

使い始めてから4週間後=たぶんGW明けくらいに、結果は報告しますね。

 

*クリニックにより、ラティース、ラティッセなど日本語訳が異なるようです。

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