大ブームを経て少々下火気味のオイルクレンジングですが、
私は気にせずに使っています。
どんなメイクも1品で落とせるというのは、やはり魅力ですから。
なぜこんなことを今頃書いているかというと、
業界外の方に、「クレンジングは何を使っているの?」と聞かれ、
オイルクレンジングの名も伝えると、
極めて意外そうな顔をされたことがたて続けにあったからです。
(今はオイルとローションクレンジングの2本立て)
結論からいってしまえば、オイルクレンジングだから肌に悪いなんてことはありません。
オイルだろうが、ジェルだとうが、クリームだろうが、ミルクだろうが、ローションだろうが
いいものはいい、ダメなものはダメ、それだけです。
オイルクレンジングが売れている→油の質を落としたほうが儲かる、
と考えたメーカーがあるかもしれません。
すすいでもすすいでもオイルのベタつきが残るといわれ、
水なじみをよくするために、合成界面活性剤*がやたらと多い商品もあるかもしれません。
コスト感覚が厳しくて、安いタイプ(質が悪い=刺激が強い)の
合成界面活性剤を大量に入れている商品もあるかもしれません。
*界面活性剤 クレンジングの場合、主に水と油を混ぜる(乳化)目的で配合される成分。
質がよくないものを使うと、肌のバリア機能を破壊する可能性が。
でもそれらすべてを専門的な分析なしで見分けるのは至難の業。職人芸ですね。
医薬部外品とかになっちゃうと、成分表示もされていませんし。
とはいえひとつだけいえるのは、
お手頃なお値段 かつ すすぎが簡単でオイルがまったく残らずすっきり、
場合によってはつっぱるかのような状態に洗い上がるものは、私は2度と使いません。
もったいないとは思いますが。
ちなみに洗い流し専用なら、オイルに限らず油性のクリームでも同じことです。
でもすっきり洗えたといっても、もともと水が多いジェルクレンジングなどはまた別ですよ。
それと乳化剤は合成界面活性剤だけではありません。
お高い商品には、生体関連成分や天然素材で作られた乳化剤が使われているものもあります。
っていうか、信用第一のメジャーなメーカー(ブランド)なら、たとえお手頃価格であっても、
そんな無茶な作り方はしません。皮膚クレームが続出したら困るもの。
合成界面活性剤を一定以上の量入れたら、皮膚クレームが続出するのはあたりまえ。
(この大丈夫~、の基準が各社違うから問題なんだけど)
店頭から回収、在庫は廃棄、で、信用失墜=顧客離れ、ではたまりませんもの。
ましてや、お高いものになればほとんどの場合、良質な乳化剤を使っていますから、
肌にダメージを与える可能性は著しく低いといえるでしょう。
もちろんメジャーなブランドでなくてもよい商品を作っているメーカーはたくさんあります。
でもオイルクレンジングに関しては、そういった商品は、お手頃価格にはなりません。
原料費、安くないですから。
で、私的結論としては、
すっきりと気持ちよく使えるお手頃価格のオイルクレンジングはおすすめしません。
使うなら、ぜひそれ以外のものを!って感じです。